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自粛の意

4月10日、環翠楼での「人形浄瑠璃」公演に関して
お客様からこんなお言葉を頂きました。
これは私の心の中の思いなので、
きっと「そうじゃないよ」と不快に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そうしたら、ごめんなさい。
この度の震災後に
「人形浄瑠璃のチケットを二枚お願いします」という電話がありました。
とても嬉しかったのですが、
「こんな時ですから、もしかしたら、公演自体を自粛するかもしれません」とお答えしたところ、
そのお客様から「何を言っているのですか。
こんな時だからこそ、是非やってください。応援していますから、頑張ってください。」と力強く言われました。
涙が出そうになりました。
計画停電や、被災地の方々のことを想うと、『自粛』は仕方ないのかもしれません。
『自粛』は悪いことではありません。とても良いことです。
実際に私も毎日必要ではない電気を消して歩いていますし。
私の中にも私なりの自粛があります。
けれど日本全国で『自粛』することは、本当にベストの選択なのでしょうか?
この度の「浄瑠璃」に一体どれたけの人が関わっているのか。
こんな時だからこそ、人の気持ちを考えたり
物事の流れを止める事態は避けた方がいいのでは?とふと思いました。
日本中で『自粛』したら、日本の活気だけではなく、経済をも駄目にするのでは?と。
自分の生活をしっかりとする。目の前にあることをひとつひとつクリアしていく。
大袈裟かもしれないけれど、日本の明日のために。

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