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鉄舟と泥舟

環翠楼の各部屋の床の間にはお軸が掛けてあります。
季節によって替えたり、
お祝いやご法要の席に合わせて掛け替えたりもしますが、
ほとんどは、その部屋に縁のある方が書いてくれていますので
取り替えず、ずっと同じお軸が掛けられています。
今日は環翠楼に新しいお軸が登場です!
と言っても、とっても古い古い物。
「新しい」じゃなくて「初お目見え」ってところでしょうか。
環翠楼の母屋の大改修の時に
出てきた品です。
今日は古文書・歴史等に詳しい
金子氏と波多野氏が来てくれ
解読中。
IMG_5572_convert_20120630170138.jpgお軸は二幅あるのですが、
どうやら「鉄舟」と「泥舟」が書いた
対のものらしいです。
何でも鑑定団じゃないけれど
「いい仕事してますね~」。
「鉄舟」こと山岡鉄舟と「泥舟」こと高橋泥舟は
勝海舟と合わせ幕末から明治初期にかけて活躍した幕臣で
三名の名に「舟」がついていることから
幕末の三舟と呼ばれています。
幕末、徳川から戦後の処理を一任された勝海舟は
西郷隆盛との会談で無血開城へと運ぶことに成功しました。
その事前の交渉役が山岡鉄舟で、
彼が西郷の合意を取り付けることができたので
勝と西郷の会談もうまくいったのかな?と。
歴史に詳しくない私の解釈ですみません。
もう少し詳しい事がわかったら、またいつかご報告します。
そして、お軸をきれいにしていつかどこかの客室に掛けてみたいと思います。

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