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新潟日報1月14日号 「五頭からのたより」 大切なものは日常の中に

年が明けてから、もう半月過ぎ、明日は小正月。遅くなりましたが、皆さま、あめましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 新潟県が「大観光交流年」と宣言した2009年。NHK大河ドラマ「天地人」に始まり、「トキめき新潟国体」、JR東日本などが展開する「新潟デスティネーションキャンペーン(DC)」など、さまざまな場面で新潟が注目される機会が多くなります。私たち旅館業はDCとタイアップし、「うまさぎっしり新潟」と題して、食、自然、歴史、温泉など、ぎっしり詰まった新潟の魅力を発信します。
 魅力といっても地域によって大きく異なるので、ここ五頭温泉郷でも五頭の魅力とは何かを考える話し合いが設けられました。新鮮な地元の有機野菜をふんだんに使った体に優しいお料理や、五頭山麓が作り出す美しい風景、七箇所もある名水スポット。その自然を守るための人々のエコ活動や、今年開湯1200年を迎えた県内最古の歴史・・・。
 地味かもしれないけれど、ここにしかない「ぎっしり」があることを再確認し、特別なことをあえてせず、いつもと変わらないおもてなしの心でお客様をお迎えすることになりました。
 天地人は「義と愛」、トキめき国体は「ふれあい・支えあい」、DCは「うまさぎっしり」。それぞれのぁぁげたテーマは実はそんなに特別なことではないように思います。けれども、それらを今、身近に探そうとすると容易ではないのかもしれません。
 だからこそ、一見普通の事が問われ、その中で本当の大切なものを見つけ出さなければいけないのだと思います。情報を発信する前に、まず、私たち自身の日常こそが問われているのではないでしょうか。
 新潟の持っている、その土地の持っている、そして、そこに生きる人たちの持っている「普通で大切なもの」とは何か。大観光交流年は、身近にある「宝物」を見つめなおす良い機会ではないでしょうか。そういう気持ちを大切にしていければ、きっといい年になるような気がします。
 2009年は、新潟を訪れたお客様が、日常の中にある大切なものに気付くお手伝いができるよう、頑張りたいと思います。
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小正月を迎える準備で、繭玉飾りをする環翠楼の仲居たち。いつもと変わらないおもてなしの心がお客さまに伝わるとうれしいです。

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