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次の国指定登録有形文化財?

環翠楼の建物は明治、大正、昭和、平成、令和とそれぞれの時代に建てられた特徴ある建物です。
「大正の間」は2015年に国指定登録有形文化財に指定されました。
さらにこの度、宿泊棟離れ「安らぎの明治の間」と離れ宴会場「中広間」を有形文化財に登録しようと動き出しました。
今日は文化庁の方が直に建物を見に環翠楼まで来てくださいました。

「中広間」は明治時代に建てられた民家を52年前に村松という土地から移築してきました。
天井が高く、欅の梁が見事です。神棚はなかなか見られないくらい大きなものです。

外から眺めるとお寺の屋根の様に高さがあります。
外からはわかりませんが、実は3階建て構造になっています。移築前はこの3階で蚕をかっていたのだそうです。

離れの宴会場になっているので、プライベート感があり、結婚式のお客様などに喜ばれています。
もうひとつの建物、「安らぎの明治の間」です。こちらは環翠楼の母屋と同じくらいの時代に建てられた離れ客室です。
昔々、湯治宿を営んでいた時代、お客様自身がお手伝いさんを連れてこちらへ来て長滞在を楽しんでいたそうです。
昔はこの離れの中にキッチンがあったり、昔では珍しいオルガンが置いてあったりで、贅沢な湯治ができたのかもしれません。

周り廊下が部屋を囲い、高台に立っていることもあり、とても眺めが良いお部屋です。
昔ながらのゆがみガラスが使われていたり、雨が自然と流れるよう濡縁が微妙に外側に角度がついていたり、なかなか個性的な建物です。
お軸に「臨泉閣」(りんせんかく)と残されていまして、本当にその名の通りだなぁと思います。

さてさて、はたして国指定登録文化財になるかどうか。今しばらく見守りいただければ幸いです。

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