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このペーペーが。

「かなしいこと」と題しまして偉そうな事を書きましたが
お客様からの反応をそのままこちらに。

『ん~そうですかぁ。
私たちも以前、それこそ数年前までは宿泊先の旅館内に「飲み物」を持ち
込んでいました(一応、隠すようにですが・・)。
当事は旅館とビジネスHの違いを意識しておらず、正直、「とりあえず泊まれればいいや」的な気持ちでの宿選びでした。そんな構えでしたから当然、”旅の恥はかき捨て”と、
”安けりゃ良いじゃん”が前面に出てました。
しかし、とある温泉旅館での宿泊を機に、温泉旅館の楽しみ方ってのも
あるんじゃないか?と思い始めました。
その旅館はお風呂にもとても歴史のある旅館で大きな露天風呂を持ってました。
(長野の湯田中温泉のよろづや旅館です)
ここでの宿泊がその後の宿選び等に大きく影響されました。
先に挙げた宿泊する際の気持ちに変わって、
「せっかく時間を工面して遊びに行くんだから、楽しめなかったら意味ない」
「安い予算で満足が買えなかったその予算そのものがもったいない。それよりも
少しUPするだけで満足が買えるのならそのほうがず~っといい」
という気持ちが定着しました。
若女将のブログでは
>マナーというよりモラルの問題でしょうか。
とありましたが、私は、この二つ共に問題があると思います。さらに、
昨今の「拝金主義」もこれらに絡んでくるような気がします。
このブログにあるお客さんはとてもかわいそう、とてももったいないと思いました。
(ある意味、数年前までの自分のようですが・・・)
環翠楼の建物、流れる時間、庭園、森・・
これらを楽しむことが出来たのだろうかと、
後々環翠楼での宿泊を思い出して、その都度、思い出し笑いならぬ
”思い出しマッタリ”に浸ることが出来ないのなら本当にむなしく、
悲しいですよね。
さて、ビニール袋の件ですが、・・・・。
モラルと言うのは容易いのですが、
私たち現代人はさしずめイナゴの大群ですね。
あっちにブランドがあれば、あっちへ。
そっちに安い商品があれば、そっちへ。
こっちに得する物があればこっちへ。
そうです。
いわゆる消費者なんですねえ~。

話は変わりますが、
自然環境って、生産→消費→生産→消費・・・・と循環しているのですよ。
日本の社会も少し前まで、そうでした。
芸人が客を育て、客が芸人を育てる・・・・なんてね。
旅館もきっとそうなんでしょう。
良い旅館は、
良い女将・仲居→良い客→良い女将・→良い客・・・・。
今は、自分が儲ければ、自分が良ければ、
そんな「短期人生」の人が多くなったし、
人生観もスパンが短くなったんですね。
「喜び」なんて、消費だけでは得られないんです。
自分の影響力で何かを生み出すときに、
良かったという「満足感」が得られるのです。
そこには、必ず出会いがあります。
仲居さんも、女将さんも袋持ちの為にいるのじゃない。
旅館とその人に人生を結ぶ「仲人」でしょう。
「仲居」と「仲人」近いでしょ。
袋を持って入って、それで満足、・・・・・これじゃmy self
そんなことをどうすれば気づくのでしょうね。
「いつ来ても、やっぱり、ここが一番だね」
そう言われる旅館を目指して頑張りますので、
袋は少し我慢してね♪」・・・・そう言いますか?
私はまだペーペーで(これも言い訳になってしまうのかもしれませんが)
お客様の気持ちも上手に汲み取れないんですよね。
母でもある女将には日々怒られています。
(怒られるのではなく「教育されている」が正しいですかね)
実際に環翠楼にお客様としていらっしゃってくださる方の
このような意見は本当に為になりますし、
励みにもなり、感謝しております。
これからも、このペーペーコカミをどうぞ宜しくお願い致します。

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