環翠楼の離れの広間「中広間(ちゅうひろま)」。
こちらの建物は環翠楼の中で唯一、移築されてきた建物です。
以前にもお話しさせていただきましたが、様々な方の協力を得て、国の有形文化財に登録をと取り組んでいます。
どこから移築されてきたのか?
私達もしっかりと把握していませんで、ここから車で40分くらいの「村松」から移築されてきたと聞いていました。
が、この度、きちんとわかった方が良いと、
移築して来た時に携わってくれていた大工の長峰のおじさんが村松まで足を伸ばして、
ズバリこの場所に建っていたんだと言うことがわかりました。
当時、集落までは砂利道で
おじさんの記憶では、移築する前の家屋の茅葺の茅をバラす時は
荒木家の村杉集落に住む親戚、総出で行ったそうです。
場所は五泉市仙見谷(ごせんしせんみだに)標高110メートルの山奥にある集落で、
仙見川の斜面に家屋が集まっていました。
今は別荘らしき建物が一軒だけ建っているそうです。
移築されたのは私が生まれた時から10年前のこと、52年前のことなんですね。
その時の記憶を辿って、
まさか、その場所がわかるなんて。。。感極まります。
私の祖父が移築することを決めたそうですが、
どのような経緯があってのことだったか謎はまだ残りますが、
歴史の中に少しだけ入れたような気持ちになりました。